「バス事業生産性向上システム」とは
事業の見える化による業務改善
「バス事業生産性向上システム」は中小規模バス事業者向け事業データ管理システムです。バス運転士の労務状況の管理・改善は社会的影響も大きく、バス事業者にとって生産性向上の重要な課題となります。
さらに人材不足による閉塞状況を打破するには、人員の確保と安心して働ける会社・業界に生まれ変わる必要があります。
本システムでは社員の勤務状況の把握、教育や事故履歴などをまとめて管理することで、各社員への指導や評価を効率的に行い、事業の見える化によって業務改善へとつなげることが可能となります。
「バス事業生産性向上システム」の主な機能
■社員情報(基本情報・職務・面談・評価・教育・事故)登録・履歴管理機能
■業務日報管理機能
■アルコールチェック機と連動した出退勤記録
■複数営業所対応・班構成構築対応
■勤務実績明細機能、勤務項目別集計機能
「バス事業生産性向上システム」でバス事業を見える化する
バス事業が見える化できる
道路運送法の事業許可に基づくバス事業では、様々な法令だけでなく自社基準に基づく管理と運用が必要になります。
例えば、手書きの帳票や表計算ソフトによる社員情報の管理では、情報管理が分散され、情報更新の遅延やミス、行政監査への対応に時間がかかるなど、業務生産性が極めて低いことが指摘できます。
本システムでは、社員情報の一元管理を行うことで、毎日の点呼やアルコールチェックの結果、健康状態や労働時間の情報、さらに法定で定められた運転士の教育履歴や事故履歴などが、複数の営業所をまたいで一括して管理することができるようになります。
社内LANまたはクラウドにより、人事担当、運行管理担当、教育担当者、評価担当、経理担当、総務担当、経営者らが情報を一元的に運用することで、はじめて「バス事業が見える化」されるのです。
「バス事業生産性向上システム」概念図
データベースにデータを一元管理し、ネットワークを介し複数支店・営業所で利用する事か可能。システムはログイン管理を行う事でセキュリティーを確保しつつ、利用者によって使用可能な機能を制御し、利用者毎に必要な情報を効率的に見える化を行えます。
テレワーク環境
社外からのリモートデスクトップ機能又はVPN機能を利用することで、利用者である社員が自宅等からの直接システムを利用することが可能です。営業所間の物理的移動削減や、自宅からの遠隔利用によるシステム利用により、テレワークを促進することで生産性向上に繋がります。
システム構成
本システムは、以下3つのシステムで構成されています。
①運行管理システム
②人材管理システム
③運行分析システム
各システムは個々で独立して動作が可能であり、従前から利用されている他社の管理システムがある場合は、個別設定が必要になりますが連携を行う事で必要なシステムを選んで利用することができます。
なお、生産性向上システムを稼働させるための基本データベースは①運行管理システムに含まれています。
①運行管理システム
毎日の運行全般を管理運用するシステムです。車両配車や乗務割(シフト)を管理し、乗務日報にある走行キロや遅延の有無、利用人数、給油量などの運行結果を全て記録します。
②人材管理システム
バスの運行を支える乗務員の管理に特化したシステムです。法定の乗務員台帳に必要な情報だけでなく、免許証の有効期限や、教育指導や事故の履歴、健康状態の履歴などを統括して管理します。
③運行分析システム
運行の結果分析に特化したシステムです。運輸局に提出する運輸実績データや、安全な運行のための乗務員の過労や休日取得数などの勤怠状況チェック、車両の走行距離や燃費などの分析について、データベースを用いて行います。エクセルへのエクスポートも可能なため、より詳細で事業者によって必要な分析につなげることができます。
システム組み合わせパターン
パターン | 運行管理システム | 人材管理システム | 運行分析システム | 導入対象・効果 |
A | 〇 | 〇 | 〇 | 専用設計されたデータベースでの運用となるため、既存の運行管理システムを保有されていない事業者に最適な組み合わせです。毎日の運行管理がすべてIT化されることで、配車漏れなどの人的ミスが軽減し、生産性が大きく向上することができます。その上で、乗務員の健康状態や法定で定められた研修の実施状況、教育や研修の履歴を効率的に一括管理できるため、運輸事業に求められる安心・安全な運行につながります。 |
B | 〇 | 〇 | - | これまで運行管理システムを導入していない事業者が、乗務員の管理も併せて行いたい場合に最適な組み合わせです。運行管理に加えて、乗務員の健康状態や法定で定められた研修の実施状況、教育や研修の履歴を効率的に一括管理できるため、運輸事業に求められる安心・安全な運行につながります。 |
C | - | 〇 | - | 既存の運行管理システムやデータベースがある場合に、乗務員の管理を強化したい場合に最適な方法です。 ※既存システムとの連携は個別相談となります |
D | 〇 | - | 〇 | これまで運行管理システムを導入していない事業者が、運行結果の詳細な分析も実施したい場合に最適な組み合わせです。毎日の運行管理だけでなく、その運行結果を分析するシステムを導入することで、報告義務がある運輸実績データなどが容易に作成できることで作業時間が大幅に短縮できます。また、安全な運行のための乗務員の休日取得数や、バス事業に特化した各種指標(二日間平均の運転時間、1週間の合計拘束時間等)などの勤怠状況チェック、車両毎の走行距離や燃費などの分析による適切な車両運用により、業務全体としての継続性や生産性の向上につながります。 |
E | - | - | 〇 | 既存の運行管理システムやデータベースがある場合に、運行結果の詳細な分析も実施したい場合に最適な組み合わせです。 ※既存システムとの連携は個別相談となります |
F | - | 〇 | 〇 | 既存の運行管理システムやデータベースがある場合に、乗務員の管理を強化し、さらに運行結果の詳細な分析も実施したい場合に最適な組み合わせです。 ※既存システムとの連携は個別相談となります |
「バス事業生産性向上システム」システム効果例
対象 | 課題 | ソリューション | 解決 |
事業者 | ・運転士の労働実態がわからない ・なぜ残業代が多い運転士と少ない運転士がいるのかわからない |
システムによる情報の一元管理 ▼ 労働時間・運行ダイヤの見える化、偏り状況や 不平等状況などが判明 ▼ 最低条件や平均化、平準化するダイヤの作成、 交番の実施支援 |
保冷、労基を遵守、効率的で無駄の少ない運行計画の策定、平準化された適切な人材配置(交番) |
運転士 | ・給与が不安定 ・いくらもらえるかわからない |
毎月の給与が安定する 労働の偏りがない 働きやすい会社と思える |
ソフトウェア・ライセンス体系および価格
本システムはソフトウェアとサブスクリプション形式での販売となり、1ライセンスに対し1年のライセンス費用が必要となります。
各システムの組み合わせパターン毎にご購入して頂く事が可能です。
パターン | ソフトウェア(税別) | 1ライセンス(1年)(税別) |
A | ¥1,800,000- | ¥180,000- |
B | ¥1,500,000- | ¥150,000- |
C | ¥1,000,000- | ¥100,000- |
D | ¥1,500,000- | ¥150,000- |
E | ¥1,000,000- | ¥100,000- |
F | ¥1,500,000- | ¥150,000- |